恐れていたことが…
おっさんずラブのSeson2のキャストと設定内容が発表になった。
うっすらと、いやうっすらというか、割とそうなるだろうと予想はしていたし、牧がいないなら見ないとも宣言するくらい心の準備をしていたが、やはり悲しさというか、衝撃は予想以上で…。自分の思いをただただ整理するためだけに書き連ねる。
なんというか、せめて2期をやる時期…もう少し考えて欲しかった。
いや、わかってるんだ。そもそも、深夜ドラマで視聴率もそんなに高くない、なのにSNS等で話題で、最初は視聴率視聴率言ってたくせに、世間が注目してるから、ファンがどんどん盛り上げた結果、テレ朝の偉い人が続編やる、映画もやると言った、いや、言ってしまったからこうなっているのだ…。
結局制作陣だって会社に雇われている人間。否とは言えないだろう。
でも、だからって、ほんとにそれでいいの?クリエイティブって人を悲しませるものなの?と思わずにはいられない。
おっさんずラブは2016年の単発から始まったというのは知っている。
それを受けての連ドラなのも知っている。何しろ私がハマったのは連ドラ3話を見たのがきっかけなのだから。
そして、連ドラは単発版での春田創一と黒澤武蔵を継続させ、脇のキャストと設定を変えた、ようは単発版の足りなかったところとか不足していた部分も含め、ほぼほぼ話の流れとかを踏襲したということなのだろう。
なのだろう、というのは私が2016年版を見れないからだ。あまりにも春田と牧、特に牧の存在が大きくて、春田が牧以外と…という姿が見れないのだ。
そして続編やるならキャスト続行が良かったというと、必ずと言っていいほど2016年のことは無視かよ、みたいなことを言う人はいるが、それは違う。そもそも連ドラと単発ではキャラの掘り下げはもちろん物語としての長さも違うのだ。
何よりも単発から連ドラまで1年以上期間は空いている。この作品と作品の間の期間ってすごく大事だと思う。
なんでも人気があるからすぐ続編やればいいという話ではない。冷却期間的なものでもあり、温める期間でもある時間が必要だと思うのだ。
だが、今回はどうだ。
劇場版がまだ上映中なのだ。そう、それこそ春田と牧の恋愛の世界は継続している段階なのだ。
そこに、イエ~イ!春田創一と黒澤武蔵は転職して新しい世界でまた恋のバトルやっちゃいまーす!なんて言われても素直に「わーい!楽しみー!」などと言えるはずがない。
連ドラのキャストが続投での2期が厳しいだろうことはもともと予想していた。それぞれの俳優さんのスケジュールを合わせるのだって大変だし。
でも、それならなおのこと、せめて劇場版の上映も終り、DVD、Blu-rayも発売され、
連ドラ、劇場版を楽しんだ人たちがその余韻を楽しんだあとにしてくれなかったのか…と思ってしまう。
曲でも歌でもドラマでもそうだけど、「余韻」ってとても大事だと思う。
この余韻が、その人が感じたその作品に対する愛情に変わると思うから。
いや、でも理由はわかってるよ。社長が今年中に続編やると明言してしまったからだろう。だからこそ、また腹立たしいのでもある。
普通に考えたら、劇場版であれだけのお互いがお互いじゃなきゃ嫌だ、「死んでも一緒にいたい」という強い愛を確かめあっていたのに、同じ名前の人間が別の世界でまた誰かと恋をするのだ。
はっきり言って、ただの節操なしじゃないかそれは、と思ってしまう。
せめて、こんなにすぐ期間を開けずに2期をやるなら、キャラクターの名前ぐらい変えて欲しかった。キャラクター名ってとても大事なんだよ…。そこに愛着を持っちゃうんだよ…。
それ、わかっていて欲しかった。
そして、これはずーっとずっと思っているけど、おっさんずラブだから、これは黒澤武蔵が春田に恋をするからこそのタイトルということはわかっている。
が、しかし、実際は春田と牧の恋愛物語なのだ。だから本当はおっさん同志がラブなドラマではなく、普通に20代と30代の若い青年たちの恋物語なのだ。
そして結局、2期も同じように若い人同士が恋をするのだろう。
ずっと武蔵は片思いで振られ続けるの?それもどうなの?って思ってしまう。
何度も恋をさせて、何度も振られて。
鋼太郎さんは春田が寅さんのような存在になってずっと続いて行って欲しいみたいに言ってたけど、違うよ、寅さんは武蔵なんだよ。だから、逆に言えば、武蔵だけずっといろんな世界線でいろんな人に恋をして振られ続ける、それが寅さんだと思うよ。
(私は、寅さん見たことないけど、確かそんな話よね?まあ、そういう話だから寅さんとか設定だけで嫌いなので見ようとも思わないが)
そして、実のところ武蔵が以外のキャスト総取り替えでおっさんずラブはずっと続けることが可能なのだよ。
武蔵には悪いが、そうすれば春田と牧のように未来を誓いあった二人はその世界線で生き続け、また新たな人たちが新たな世界線で結ばれ、生き続ける。
恋愛ドラマをずっと同じパターンで続けていくなら、私はこの設定が一番素直に受け入れられるように思う。
そして、もし春田をずっと続けさせるのであれば、それは北の国から方式の方が受け入れられるのだ。
春田と牧が結婚したあと、牧が海外から帰ってきたあと、家を買う、友人たちに何かが起こる、会社でもいろいろ起こる。
日々生活していく中で起こる些細な事件、人間関係、悩み、苦しみ、そして幸せ。
ドラマになる材料はいっぱいある。
そして二人が年を取るごとに直面する問題も変わる。世間のいろいろな制度も変わる。それに合わせて物語の人物たちの背景も変わる。
そうすれば、それこそシーズン2、3、4と続けていけるのだ。
私は、ずーーーっと鋼太郎さんがこの作品がもし継続するなら、的な話をするときに私の認識とズレているな~、それは承諾しがたいなと思っていた事柄が、今日、確信に変わったという感じだ。やはり完全に認識が違ったんだな。
そして同じように制作陣ともやっぱり認識がずれていた。
制作陣は、常に春田と春田に恋する部長がメイン。でも作品を観ている私は春田と牧がメイン。作る側と観ている側の感覚が違うのだ。
だからこそ、春田と武蔵がいればいいんでしょ、他キャストも名前も変わるけど、単発から連ドラも同じ手法だから、なんてことができるのだ。
いや、そもそも長さと深さが違いますから。。。
そして一番決定的に嫌だ、ほんとデリカシーが無い、と思ったのはSNSの使いまわし。
永遠の愛を~とつぶやいた次の投稿が新しい恋を、なのだ。
は??????????????
となるのは仕方ない。せめて新しい別のアカウント作るくらいはして欲しかった。
別に元のアカウントは完結した最後のツイートからしばらく稼働しないわけで、まあ簡単に言えば放置でいいわけよ。何もつぶやかなくて。それこそ円盤が発売される頃にお知らせツイートすればそれで。
そしたらそこで天空不動産を舞台にした物語はストップしているわけで、混乱しない。
そして新しく作ったアカウントの方で新しい作品の事をどんどんつぶやけばいい。管理する人は今まで通りの人数と手間でできる程度のことだと思うが。
作品を愛している人がいることを知っているのであればこそ、その少しの気遣いが欲しかった。
そういう公式にとったら大したことないだろうこと、利便性重視です!みたいなところが、こちらのメンタルをどんどん削っていってしまう…。
なので、人気が出た作品の続編ってほんと大変だと思うので、キャスト陣には頑張って欲しいね、と思うし、きっとキャストもどうやらいわゆる世間一般の認知度的にも(予算的にもかな)上がったみたいなので1期よりは多くの人が見てくれるでしょう。そして新たなファンも獲得するでしょう。
それはそれでよかったね、と思うけど、でもそれを自分自身が新たなその物語を受け入れられるかは別です。
なので、現時点では見るか見ないかわからないし、もしかしたら見たら面白くて普通に楽しむかもしれないし、悲しくて悲しくて観ていられなくなるかもしれない。
それはその時が来ないと本当にわからない。
でもね、はっきり言って誰も傷つけない作品とか言ってる人たちもいたけど、結構きわどいところあるし、普通に考えるとそれダメだろ、その発言、その行動ダメだろというところもある作品だったよ。
多くの人が見るようになると今まで指摘されなかったところも指摘されちゃう可能性も出てくる。そこはほんと気を付けて欲しい。
しかし、スポ紙(一紙だけだったかな?)に田中さんは「連ドラのキャストがみんな続投じゃないとい意味がない」と言っていたというのを読んで、やはり座長がこの作品のこと、そして応援してくれているファンの気持ちを1番わかっているし、とても冷静に判断されている、やはり頭のいいひとだなと思った。
だからこそ、その思いを、座長の言葉を大事にして欲しかった。
なぜ、そこで説得してしまうのか…。ごめなんさい、そこだけはほんと、ちょっと違うんじゃない?そこ説得するとこじゃないんじゃない?むしろ局の上層部を説得すべきところじゃない?と思わずにはいられないのである。
あああーマジで、ほんとこうなってくると劇場版のあれも足りないこれも足りない、と不満を言いそうになるので、この辺にしておこう。