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長文の感想などのメモ用

劇場版おっさんずラブみたお。(2)

注)これは考察などどいうものではありません。 
個人的な場面ごとのメモ(ただしむやみやたらと長い)、時系列整理、ポイント感想、ツッコミ。
映画本編、シナリオ本、オフィ本のネタバレあり。
あくまでも自分の中で春田さんと牧の気持ちを理解するべく、書きなぐったものですので、誤字脱字および話のまとまりの無さを許せる方のみ、暇つぶしのネタにでもどうぞ。

 

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■部長と狸穴の顔面対決
・ここ、ほんとこの二人キスしちゃうんじゃないかってくらい近くて笑うwおっさん二人が顔ちかづけてマウントの取り合いw
・この様子を見ている牧の困惑というかなんというか。牧は本社に戻ったけども部長の事もすごく信頼しているし尊敬していると思うから、現上司とこの前までの上司のバチバチと火花飛ばしてる感じは、結構辛いものがあるよね。牧はクールだけど根底にはすごい優しさもあるから。必死で仕事にまい進するのは、このバトルを見たこともあるんじゃないかな~。がんばって、営業所にもあまり負担はかけたくない、みたいな。そんなことまで私は想像しちゃいました。

 

■病院
・階段落ちて怪我した部長の入院。看護師さんに「黒澤さんのご家族の方ですか?」って言われて、蝶子さん、マロ、春田さん、武川さんみんなが「はい」って言うの良き。みんな家族。
・武川さんがいちいち大げさで笑う。ここで、部長の手を握って心配しまくる武川さんを「え?」って感じで見る、蝶子さんと春田さんの様子でコメディになってるけど、でも信頼する部長が怪我をしたんだし、きっとこの1年部長を見守ってきたであろう武川さんの行動としてはなんの不思議もないかな。だって武川さんも結構熱い情熱を人に向ける人だしね。
・あと、ちゃんとみんなで病室に向かう時の荷物のあれこれがつながっていて、春田さんが全員分のバッグ持ってるのが地味にツボですw

 

■同夜わんだほう
・やっぱり話すのは牧のことばかりな春田さん。ほんと仕事が終われば牧牧牧だな!w
・ちずの「嫉妬、めっちゃ、カッコワルイ」の言い方がすごい好きだ。そして図星なんだよね。嫉妬してるのよ春田さんは。でも、たぶんそれを本人は認めてない。というか、もしかしたら今まで嫉妬という感情すら持ったことないのでは?ドラマ版を見てる人はわかるだろうが、武川さんに牧を諦めてくれ、俺に返してくれと言わんばかりの土下座をされても牧と武川さんのヨリが戻るのは「なんかヤダ」って感じであり、出て行こうとする牧の行き先が武川さんの所だと知って思わずBHで引き止めるのにその感情自体は何かわかっていない。そう、ドラマ版は無意識下の嫉妬で、どうやら春田さんにとっては今まで感じた事ない感情だった模様なのだが、劇場版は明らかなる嫉妬になってる。でも、やはりそこに関しては春田さんにもプライドがあるのか嫉妬してるとは認めようとしない。プラス、同じく仕事がをする人間として牧の仕事を応援するより、牧が俺を優先しない、俺の仲間たちを優先しない、しまいにゃ俺と仕事とどっちが大事なんだよとなる始末。春田さん、それ仕事と恋愛を頑張ってる人にとったらめっちゃめんどくせー相手でしかないぞ。だからうつわがお猪口って言われるんだよ。まあ、ここに8才年上の包容力的なものを出さないのが春田さんらしいっちゃらしいが。
・牧登場。本社からわんだほうまでの距離がどのくらいなのかわからないけど、忙しい中わんだほうまで来たのは明らかに春田さんがいるのがわかっていて、部長のことも確認したかったに違いない。ここで、牧は第二のこともとても大切にしてるのがわかる。
・牧が座る椅子。ここ、牧が来たら自分の隣に牧が座ると思ったのか、もしくは無意識に牧の場所はここ!っていう春田さんの中の癖みたいになってるのか、牧が座るスペースを開けるんだよね、画面右側にずれて。でも牧は、ちずが牧くんここ座って、という感じで椅子をポンポンされたから、そこに座る。なので、春田さんと牧の間に一人分の距離が開くんだよね。これは必然的に今の2人の間の距離を表しているようにも思える。でも、牧が部長の事を確認すると、春田さんはまた移動する前の位置にずれていって、同じ椅子には座ってないけど距離は近づく。ある意味、臆病でどうしても間の距離を自ら詰めることがなかなかできない牧に、春田さんから歩み寄ってるというのがわかる。さっきの愚痴の場面とは逆でここでは春田さんの包容力が見て取れるんだよね。本人を目の前にすると、やっぱり優しくしたい、大事にしたいという思いが自然と出てしまうのだろう。
・「体壊しちゃ元も子もないないだろ」ここは本当に大切な人を心配してるという場面ではあるし、同時にこの後の牧が倒れるということの伏線でもある。
・「今が1番生きてるって感じがするんですよね」牧のこの言葉、わかる。仕事に必死に食らいつき、やっと知識と経験もある程度身につき、これからもっと飛躍していく、黙秘を持って仕事できる充実感。それと同時に牧は、忙しいほど生きてる実感を得るタイプなのかもしれないね。
・そんな風に夢を語る牧、そしてちずまで夢を語り、鉄平兄まで。今まで真剣に夢とか成し遂げたいこととか考えた事がなかったであろう春田さんからしたら、自分だけ何もない、と思ってしまうよね。そして、牧は楽しそうにちずと話してるし、その夢を語る相手になれないのも悔しいと思ったんじゃないかな。がんばれ春田さん!まずはなんか資格でも取っとく?なんも持ってないから!

 

■きんぴら橋
・帰るときはちゃんと二人一緒なのね。良かった。お酒も入ってるせいか、牧から最近の険しさみたいのも取れてるし。そこで、花火大会のポスター。ちゃんと花火大会行こうって約束覚えてて、予定が開けてる牧。それだけすっごい楽しみなんだよね。春田さんは最近の牧の忙しそうな様子から若干諦めてたってっぽいけど。
・出た、牧の口ぐせ「もう、いい」でも、ここのこの口癖は拗ねてる感じでかわいい。
・牧が春田さんを見て、ネクタイグイッ!ここ、シナ本では春田さんの頬に手を触れるって書いてあるんだよね。でも、実際はもっと男前なネクタイぐいっ!そして、シナ本では春田さんが(キスされる)って思うってあるだけど、実際はネクタイ引っ張りながら、牧がキスをねだってるように思えます。ネクタイを持つ左手の親指でクイッと自分の唇をさし、目線は春田さんの目、春田さんの唇、そしてまた目、って感じで見ている。そりゃあ、恋人にこんなおねだりされちゃあ、外だろうがチューってしたくなるよね~春田さん♪めっちゃ顔がにやけてると言うか、ほんと「え?いいの?外だぞ牧、まずは周りを確認して~~、よし大丈夫だ、ちゅぅ~~あ、あれ??」って春田さんナレーションが聞こえてきそうだったわw
・でも牧はその寸前で春田さんの頭から何かを…「きんぴらついてますよ」(笑)ほんとどうやってきんぴら付けたのwwで、雑誌インタによると、あのきんぴらを春田さんに食べさせたのは中の人のアドリブだったと。「ダメダメダメ、食べ物粗末にしちゃ!(口に入れてあげて)はい、よくできました!」って、ママーー!!凌太ママ爆誕
・この後スロー映像で声は聞こえず、二人がわちゃわちゃとしてる映像が流れるわけだけども、最終的にあのきんぴらは牧の口に入ったようにあの靄がかかった牧の映像から私は察したぞw
・駅に着きお別れ。今は別居中だからね、それぞれ別の家に帰るんだよね…。でも、離れがたい感じでお互いを振り向いて見てしまう。「恋」って感じだよね。


■数日後部長出社
・まだ、誰かに突き落とされたんじゃないかという陰謀論を脱ぎされない武川さんwきっとドラマの見過ぎだお!
・春田さんだけ思い出せない、好きだった人のことだけ思い出せない。漫画の世界ーーー!二次創作の定番ーーーーー!!!ファンタジー!!でも、記憶を一回無くさせなきゃ、また春田さんに恋をさせることはできないもんね。
・でもこのターンも部長が恋をするにはあまりにも短いプロセスだったね。まあドラマの時点で1回恋をしてるから、すぐに恋をしてしまうんだろうということだけど、ここドラマ見てる人にとってはわかるし、笑えるところでもあるけど、初見の人はどうだったんだろう。好きになってときめいたのも危険回避でよろけて抱き着いた時ってのがね。え?簡単すぎない?みたいなw

 

うどん屋
・無駄にカッコイイうどん屋に向かう春田さん・ジャス、部長の画w
・ここ、ほんと部長のジャスへの行動(中の人のアドリブ)が面白すぎるというか、ジャスも本当にきょとんとした顔してるし、最終的に春田さんじゃなく、中の人が素で笑っちゃってるしw面白い!
・それはそうと、ルームシェア止めたこと、っていうか、牧が出て行ったことまたでっかい声でしゃべってたんじゃねーの?春田さん。それともマイマイが鋭いのか?「春田君、今日はお弁当じゃないの?」から始まる的な?
・っていうか、ジャスもそこでいきなり「ルームシェアしませんか」は唐突すぎるぞwwまあここはコメディパートなので良し。

 

■恋の特別講義
・本日も残業な牧。狸穴さんは、牧が誰かと住んでいることは知ってたのね。あと、やっぱり牧に対して部下として信頼してるし、フラットに接してくれてる感じはするけど、恋的な雰囲気は無いな。でも、牧は若干ボディタッチとか多めな感じが、もしかして…て思ってそうだけど。
・ここで、やっと牧の想い、悩みが全部ではないけど明かされるんだよね。お互い仕事をしている人間だからこそ、お互いに応援しあえる関係にどうやったらなれるのか。そう、詳しくは語られていないのでどういう理由で武川さんと別れることになったかはわからないけど、やっぱり武川さんとの時も同じように仕事と恋の両立の壁にぶつかったのではないだろうか。そしてその時の牧はもちろん今より若いし、仕事初めて必死だしって感じで、きっと相談できるような相手もあまりいなくて、それで別れることになってしまったのだろうな、と私は思っている。ただ、牧もそれから数年たち、きっと武川さんとの大恋愛とはまた違う、今度は運命の恋をしているわけで。同じ過ちを起こさないように、いろいろ対処を考えているけども…って感じなのだろう。
・「付き合うのと家族になるのとは次元が違うからな~」という狸穴さんの言葉。これも今回の映画のテーマでもあるよね。そう、春田さんと牧が今ぶつかっている問題は、付き合っている恋人関係から「家族になる」という次のステップに進むところ。そこは確かに次元が違うのだ。だからこそ、牧もいろいろ考えてしまうのだろうし、そのことを春田さんにもなかなか言えないのだろう。なぜなら、もしそれによって春田さんが今気づいていないだろう現実的な問題、春田さんだけじゃなく、春田家というものに関わってしまう問題、そこに気づいてしまって、それでもし関係が壊れたら…と思ってしまうよね。だからこそうまくビジョンを描けていないのだろう。でも、そこはやっぱり考え過ぎずに少しでいいから、せめて仕事のことは春田さんに理解してもらえるように努力するべきだったんじゃない?牧、とも思うけど、あの自己犠牲の塊のような牧を考えると無理なのかな…とも納得しちゃうのよね。


■サウナ(BGM運命)
・ここ、ほんと初見時めっちゃ笑ったわー。何回も見るうちに笑うことは笑うけど狂犬チワワと春田さん、狂犬チワワと部長、そしてなす術無い感じの狸穴さんを冷静に観察しております(笑)
・BGMがベートーヴェンの運命なのがほんと最高すぎる!
・ここで春田さん成長した!って思うのは、ちゃんと部長に「今ちゃんとお付き合いしてる人がいて」って言えたことね。「ちゃんとお付き合いしてる人」いい響き!
・牧登場!登場時から若干の狂犬感出てるwもはや、春田さんと部長が二人でいて、しかも手をつなぎあっていたら狂犬になるしかない!的な(笑)
・っていうか、そういえば部長は牧のことは覚えてるだよね?春田さんのことは忘れてるから、春田さんの恋人のことは忘れてるけど、一緒に仕事をしていた牧については覚えている、という感じかしら?
・ここで春田さんに部長がちょっとだけ記憶をなくしてることは説明されるが、全く信じてない牧。これはこの後のシーンでもしっかり活きてくるよね、さすがの伏線。
・ここ、シナ本のセリフとアドリブが入り混じってるんだけど、シナ本の春田さんのセリフだと、まるで牧とまだ住んでるような感じになってるんだよね。「毎晩遅いじゃねーか」とか。あ、でもこれは例えば仕事が終わって「今、家に帰りました」とか毎晩LINEで報告してるとかいう設定なのかな?であれば、春田さんが牧の忙しさをちゃんと把握できてることになる。
・そしてシナ本にあって劇場版にはなかったのが、狸穴さんの語る部下の悩みなんだけど、このセリフの中に「寝言がデカい、ほんとは甘えん坊、恋人がポンコツ」っていう部分。あ、思いのほかマッチョは、一緒にサウナ来てるので、その時マッチョだな~お前、って言ってても不思議はない。
牧の寝言ってどこで聞いたの?甘えん坊ってどういう時に?って思うわけですよ。もしや飲みに行って酔いつぶれた時に寝ちゃったとか?それか疲れて移動中に寝ちゃったとか?あと、恋人がポンコツなのをなぜ知っている!(笑)もしや牧が「この前なんか自分でポンコツTシャツ着てたんですよ…」とか話したのかな?wいずれにしても、シナ本ではこれは明らかに春田さんに勘違いさせるセリフではあるんだけど、劇場版は無かったんだよね。で、脚本家さんには申し訳ないが、あそこは劇場版の役者たちのアドリブの方がそれぞれの関係性と現在の状況が合ってたように思います。
・だが、ここで疑問が一つ。このサウナのシーンで牧は、ジャスを見て誰だ!こいつ!!って言ってるんだよね。え?ってことは牧とジャスは第二での期間かぶってないの?でも、ジャスは今月配属って言ってたよ。まあ、今月と言っても月の頭でも真ん中でも後半でも今月とですが。サウナはアドリブだからそういう設定関係なく牧というか中の人が言っちゃった系?シナ本には確かに、誰だこいつ!というセリフはなく、「だから触るなって!」だけである。まあ、そこは深く考えないようにするか(笑)
・そしてこのシーンで思うのは、牧はほんと部長相手だと感情むき出しというか、春田さんを取られたくない!!!っていうのが最優先になって、ある意味とっても素直になるよね。そこが本当に牧にとって部長は恋の好敵手であるということの現れだよね。
・あと、春田さんが狸穴さんにかみついて行った時は、なんてことするんだ!って怒る牧だけど、あれは「本社の偉い人(上司)になんてこと言うんですか!」っていう、部下としても牧の焦りだったな。でも、春田さんはそれどころじゃないもんね、もともといけすかねー、なんかムカつくーと思ってた相手だし、しかもそのムカつくやつが牧とサウナとか来ちゃってるし、仕事面でのムカつきと恋人がその男の味方をしているという嫉妬とごっちゃごちゃ。でもそんな春田さんに牧も普通に怒り始めるのがいいなと私は思っちゃったよね。とうとう狸穴さんがいるとか関係なく、春田さんに対してお尻ペチペチしたりして怒ってるよ!プンプンしてるよ!!っていうのをぶつけられてるもの。この場面では、変に取り繕う事のなく春田さんにぶつかっていけたし、嫉妬丸出しの春田さんも男らしさがあってかっこよかったよ!
・牧が部長に向かって「本性が出た!」と言ってるとき、一瞬映る狸穴さんの表情。きっとあんなキャンキャン怒ってる牧を見て驚いてるのもあるだろうけど、もしやここで牧の付き合ってる相手が春田さんだと気づいたのでは?とわたしは疑っている。
・最後、蛍の光で終わるの最高だったよ!

 

■武川さん、「じゃあ、部長はまた!」
・サウナのシーンに挟まれる第二での蝶子さんと武川さんのマロのシーン。どうしても誰かに突き落とされたことにしたい武川さんw刑事ドラマの見すぎでは?wその武川さんに「え?そうしたい??」ってツッコミ入れる蝶子さん好き。
・蝶子さんと離婚したことまで忘れる部長を考え「じゃあ、部長はまた…!」と武川さんは気づく。春田さんに恋したことを忘れてる部長はまた春田さんに恋してしまうかも!!そしてそれをしっかり予想できる武川さん。さすが1年間見守ってきただけある!

 

■シナ本にあり、映画ではカット。春田家夜 シーン36
・このシーン映像ではなかったんだよね~。設定ではサウナから数日後になっている。ここの春田さんのシーンがあっての、次の牧が倒れるシーンなんだけど。撮影はしたけどカットされたのか、もともと撮影せずにカットされたのか。まあ、でもこのシーンがあると確実に春田さんと牧のことの深刻さは増してしまうんだけど…。