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長文の感想などのメモ用

劇場版おっさんずラブみたお。(3)

(注)これは考察などどいうものではありません。 
個人的な場面ごとのメモ(ただしむやみやたらと長い)、時系列整理、ポイント感想、ツッコミ。
映画本編、シナリオ本、オフィ本のネタバレあり。
あくまでも自分の中で春田さんと牧の気持ちを理解するべく、書きなぐったものですので、誤字脱字および話のまとまりの無さを許せる方のみ、暇つぶしのネタにでもどうぞ。


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■牧倒れる(7/18)
・歩いていると急に体が…「あれ?」と言いながら倒れる牧。自分の身体がとても疲れていることに気づいてなかったのか…。それダメなパターンだよ。春田さんと一緒に居たら、もしかしたら気づいてくれたのだろうか。いや、実家にいるはずなのにここまでなっちゃうんだから、気づかない?でも、実家暮らしに戻ったのにこれだけ疲れてるってことは、春田さんと暮らしてたらもっと早く倒れたかも。むしろそっちの方が良かった気もするよね。すべて、「かもしれない」という願望になってしまうけど。
・シナ本では春田さんから話がしたいというメッセージが届いてるんだけど、ここでその描写は無し。でも、倒れた時にしっかりとスマホは電源が入って落ちてるんだけどね。それは春田さんからのメッセージが出ていたのか、それともどこかに連絡をしようとしたのか。
・「体壊したら元も子もない」の春田さんの心配通り、過労で倒れちゃうんだよね~。それだけ無理をして頑張っていたということでもある。それは、なぜか。花火大会に行く為に決まっている。

 

■狸穴電話。何かあった模様。
・この狸穴さんがオフィスで電話を受けている日は、その直前の牧が倒れた日と同日なんだよね。牧は残業して帰って、その途中で倒れ、狸穴さんは今後のG7に関わる重要な電話を受けているということかな。

 

■牧家。(7/19)
・シナ本のシーン39はカット(コメディ部分だが不要と判断された模様。確かにここは無くても問題ないかと)
・牧パパのセリフ「あいつは何でも一人で抱え込んで限界までがんばるような不器用なやつ」のセリフがカットされている。これ結構大事だったはずなんだけどな…。牧の性格を説明するセリフでもあるだろうけど、ドラマ版見てない人にはこのちょっとのセリフって牧というキャラクターを知るためには重要だったと思う。
・っていうか、この会話の流れからすると、牧が過労で倒れたのは、春田さんと付き合っているからでもあるかも。同じ会社だし、みたいないろいろ直球理論なパパが春田さんを呼び出したのかな?ってことはもちろん息子の婚約者の連絡先は知っているわけで、やはり牧家ではすでに2人の関係を認めているということなので、あの「ふにゃ〜っとした」奴と1回別れて、復縁したと思ったら結婚の申込みをしました!っていきなりやってきたちょっとキリッとした春田さんとかいたはずですよね?そこ見たいんですけどーーーー!!!!公式さん!!
・話は戻って、牧が倒れたのを聞いて、病院に行った春田さん。でも、すでに退院したのか狸穴とタクシーに乗るところを見てしまう。
・ドラマ版は牧の方が春田さんがちずを抱きしめたりするのを見ちゃった、という方だったけど、今回は逆に春田さんが見ちゃった、側なんだよね。ただし、牧が見ちゃった時と春田さんが見ちゃった時の感情は違うわけだけども。でも、こういう部分でさりげにわかるよね。ああ、今回は春田さんが牧を追いかけてるんだなって。ドラマ版とは逆なんだよね。ドラマは春田さんのことを好きになってしまった牧が、春田さんを追いかけるドラマだったけど、お互いの気持ちが好き同士になって、今度は逆に牧を春田さんが追いかけている。確か、監督が何かの雑誌で言ってたように記憶している。劇場版は春田さんが牧を追いかける物語って、確かにそう!!ってなったよね。このシーンで、ふとドラマのあのシーンを思い出し。
・で、時系列的に言うと、牧は結局倒れて1日だけ入院、というか半日入院という感じだったのかな。狸穴さんが迎えにきたのは、前日の電話の件があるからだろうというのがわかる。仕事に穴を開けちゃいけないし、過労となればそれはもちろん会社・上司にも連絡ががいくのは当然だろうし、狸穴さんが居ても不思議はないんだけどな。そこまで考える余裕が春田さんにはないよね、この時。
・そして牧は春田さんには連絡してないけど、できないよね。だって、春田さんにすでに忠告というか心配されてたんだもの、体壊すなと。言ったら絶対すごい心配するし、それこそますます今の牧の仕事に対して理解してくれなくなるかもしれない。それにもうすぐ2日後(朝起きた時には次の日だっただろう)には花火大会なのだ。倒れたなんて言ったら、その花火大会も行けなくなる可能性もある。春田さんはそんな無理をさせないと思うし…となったら、言えないよね。だって、何よりも花火大会を楽しみにしてたんだもの。ああああああ、やっぱり前日譚、映像欲しかったーーーー。

 

■しょんぼり春田さん、ジャスの表情(7/20)
・病院までいったのに結局会えなかった春田さんのしょんぼり具合。もう、俺、牧のことぜんぜんわかんねー!てそんな感じかしらね。
・街の人たちの抗議「家族をバラバラにする気か」とセリフに、また考え込んでしまうようなジャス。明らかに「家族」という単語と「バラバラ」という単語に反応してるのがわかる。これは、家族に何か思うことあるのだろうと、ジャスの表情を見ているとわかる。
・何もかもうまくいかない春田さん。恋も仕事もうまくいかない、でもジャスとバスケしたりして笑い合う時間は楽しい。それは、ジャスが自分の心を揺さぶってくるような、強く感情を揺さぶられてる対象ではないからだと思うぞ。あくまでも後輩で、お兄ちゃんのようだと言って慕ってくれる弟のような存在だからなのだよ、春田さん。
・ここに現れる部長の姿の可愛さよ!私、ドラマ版の部長は割とイライラしちゃうし、ほんとキャラ的にもあんまり好きじゃなかったのよね。何しろ私は牧の応援をしていたわけなので。でも劇場版の部長は、ちょいちょい可愛さがあって、ドラマの時より好きです。
・(ちなみに余談ですが、私は自分がそういうことされたわけでもないのに、フラッシュモブのプロポーズは大嫌いです。断れない状況を作って、結婚を迫るとかパワハラ以外の何物でもないと思っている。特に部長は上司という立場。なので、あのシーンで本当に部長が大嫌いになった。ラスト、春田さんを牧に向かわせてくれたから、大嫌いから復活して、部長だ~くらいになったけど。おラブは誰も傷つけないと謳っているけど、実際はセリフによっては傷ついてる人もいると思う。誰も傷つけない作品なんてこの世に存在しないと私は思うので、公式が誰も傷つけない作品にという度少なからず違和感を覚えている。)

 

ジーニアス7解散(7/20)
・この営業のバタバタと同じ日に、本社ではジーニアス7の解散を狸穴さんが告げている。牧も解散することは知ってはいるが、表情からしてまだそこまで詳細な理由を知らないのかな?それか鳳凰山側の反応がどう出てくるかわからなくて、とにかく緊張している感じ。う…ストレスたまりそう…。

(追記)これ、たぶん午前中とか昼頃の出来事よね。牧は夕方から花火(お祭り)行ってるから、浴衣着る時間も考えると、17時定時でダッシュで帰って間に合うのかな?早退とか時間給もらって早く帰ってる可能性ある。

 

■牧ママ
・牧パパが春田さんに言ったことを聞き、心配して春田さんのとこに来てくれたのね。予想できるのは、春田さんに言ったことをパパは牧にもちゃんと報告してると思うの。って考えると、お祭り当日にそんな状態の牧は不安しかないわけで、だからこそ牧ママが春田さんの所に来たのかな?とかいう想像。
・春田さんの「やっぱり俺頼りないし。あと男同士っていうのがやっぱり…」という言葉。相手がエリートの牧だからこそ、牧に見合うオトコになりたい!みたいな願望というかプライドが春田さんにもあったんだなあと感じた言葉に。あのすぐ我慢しちゃう牧が安心して頼れる男になりたいって思ったんだろうな。それもあって、きっと上海・香港勤務をがんばれたんだろう。あとは、予想もしてなかっただろう牧を巡るライバルの出現がさらにそう思わせたのだろう。そして、男同士というのが…という部分はほんとリアルな世界線に春田さんがいることがわかる。ドラマはそのあたりはほんとにファンタジーな世界だったけど、劇場版はこんなふうにポイントポイントで春田さんと牧がリアルな現実世界で恋愛をしているというのがわかる。そこはドラマとは大きな違い。
・だからこそ牧ママの「そんなの関係ないわよ」と明るく問題ないのよ性別なんて、と言ってくれる優しさに心からホッとする。
・牧ママの「結婚に模範解答なんて無いのよ。二人にとっての正解を探していけばいいの。」ああ、ママほんとステキ。まずは、二人が二人にとってどういう関係が、どういう結婚が幸せかを大事にしなさいって。これは子の幸せを願う親であり、この1年のあいだの遠距離恋愛中の2人を見ているからこその言葉なんだろうな。うまく言えないけど、牧ママほんと大好き。
・この時の春田さんのすこし安心したような表情もとても良い。
・「今日花火でしょ?ねえ、何着てくの?」の牧ママのセリフの続きがあるとしたら、「凌太は春田君にプレゼントしてもらった浴衣着ていくから、春田君は甚平とかいいかも!春田君甚平似合いそう!持ってる?凌太、今年春田君と一緒に花火見に行くのずっと楽しみにしてたのよ」とかいう会話がなされているような気がします。もしかしたら、待ち合わせの時間まで伝言板かって出てくれたかもしれない。

 

■待ち合わせ浴衣牧
・ここ、結構長回しで待ってる牧に近づいていく映像だけど、エキに参加した方のレポによると、ここは春田さんの目線で撮ってるって聞いて、なるほど!!!と思ったよね。あの人混みの中で春田さんは牧の元に真っ直ぐ向かっているし、浴衣の牧を全身しっかりチェックしてる。
・そして浴衣牧の美しさよ。帯の結び位置とかも若干上めよね?男性が着る浴衣の着こなしとはまた違う、色っぽさのある着こなしになってる。この違いは、あとで登場するジャスの浴衣の着方を見ると違いがすごくわかる。
・そして春田さんを待ってる牧のどこか不安げな様子。春田さん来てくれるかな、というのもあるだろうし、持ってる巾着のひもをちょっといじいじしちゃったり。それら全てが色気となってるという素晴らしき光景!
・オフィ本で(あれ?オフィ本だったか?もはやいろいろ読みすぎて…雑誌だったかもしれない)、春田さんは甚平とか、牧は浴衣というのは全員異議無く一致だったそうだけど、キャラクターを考えたら間違いない!ってなる。あと、牧の持ってる巾着にはティッシュ、ウェットティッシュが入ってるって。キレイ好きな牧のことだし、屋台で買って飲んだり食べたりする時絶対必要。特に春田さんに必要!と思って準備したに違いない。
・「ベビーカステラだ」「牧ってベビーカステラみたいな顔してるよな」って、甘ーーーーーい!!と懐かしきギャグを叫びたくなるほど甘いよ!ベビーカステラみたいな顔ってさ、丸くてちっちゃくて可愛くて甘いってこと??春田くん、詳しく説明しなさい!いや、マジで好きを自覚した春田さんってほんとスゲー。

 

■マロ蝶
・シナ本とはそもそもの場面設定が全然違う、映像は屋形船、シナ本は道を歩いている。でも屋形船の方が風情はある。
・ここ、マロはやっぱり可愛い年下の男の子な感じなんだよね。そして好きな人の浴衣姿を見たかったというマロ、ほんと男の子だなあって感じでかわいい。しかし、その中には「まだ部長に勝てないのかよ。どうしたら蝶子に俺の本気をわかってもらえるんだろう」という悩みが尽きないのもその笑顔の陰に出ちゃってるよ!

 

■再度お祭り会場。
・両手にりんご飴といちご飴持つ春田さんとわたあめ持つ牧。20代と30代の男性とは思えない可愛らしいチョイス!りんご飴を牧が春田さんの口に持ってく感じのイチャラブとかマジでかわいい!ここで、春田さんお得意の「ひと口ちょうだい」が出て、牧が「出た!」っていうのがなんかいい。ここはあえてのドラマ踏襲って感じだね。で、結局牧はりんご飴持たされ、春田さんはわたあめをゲット!
・そこで打ち上がる花火。花火が「きれいだなあ」と言ったあと牧を見る春田さん。キレイな笑顔で「(花火)きれいですね」という牧が。その時牧を見てる春田さんの表情が何よりも、牧と花火が見れて嬉しい、牧が笑ってくれて嬉しい、牧がそばにいてくれて嬉しい、っていうのがほんの数秒の間に詰まってて、そこからの春田さんからの手繋ぎ(いわゆる、恋人つなぎ)がほんといい。しかも、繋いだあと牧はちょっとドギマギしてる感じだけど、春田さんはいちご飴咥えた顔を牧に寄せてくんだよね、嬉しそうに。俺、今、幸せだー!とでも言いたげに。ほんとこんな2人を見れるだけでも劇場版作ってくれてありがとうですよ。
・ちなみにシナ本では、「春田さんからそっと牧の手をつなぐ」しか書いてないんだよね。きじPインタによると、圭さんが横顔を見つめてから手をつないだ、その時の表情が想いを伝えてくるようで良かったと言ってましたね。ほんと、私もそう思います!!

 

■再びマロ蝶
・マロは名前を呼んだだけなのに察する蝶子さん。そりゃ、花火デート、またとないチャンスだものね、プロポーズの。でも、蝶子さんは年の差はもちろんのこと、部長に別れを切り出されたときのように、もう辛い思いはしたくないという。「今はよくても熱が冷めたときどうするのよ」このセリフは、マロ蝶だけではなく、春田さんと牧にももちろん当てはまるし、何よりも牧が不安に思っていることの一つだと思うんだよね。今はよくても、もし春田さんが男同士だということに冷静になったら、とか、熱が冷めたらとか。そう、牧の不安をマロ蝶を通して表現している場面でもあった。いや、むしろこれは好きあって付き合ってる者同士、結婚を考えている者同時にしたら一度は襲う不安なのかもしれない。やはり劇場版はかなりリアルな世界線上に彼らが生きているのだな、とまた思うのである。

 

■キレイじゃない花火
・ごちゃごちゃした人混みを抜けて二人っきりで花火見てたのね。ロマンチックじゃない。花火見て、あれ何?「ミカン🍊」「ミカン?」っていうのはアドリブですね。どんだけ牧はミカン好きなの!そして、ちゃんとミカンっぽい花火をCGで入れるスタッフw
・牧がトイレに行ったあと、ポケットから指輪を出して見つめる春田さん。今日こそちゃんと渡すぞ、ちゃんと結婚したいって伝えるぞって決意して花火大会来たのね。春田さんもマロもロマンチスト。
・トイレ行く時、スマホとか置いていくのは春田さんを信頼してるからだと思うよ。だがそのスマホがこのタイミングで忙しなくメッセージを受信。思わずチラ見してしまったら相手は狸穴さんから。しかも、なんとまあ誤解されそうな文面。「今夜、会えないか」は、G7の解散の件を知らない春田さんからしたら確かに疑念しか生まない。結婚って本気なのか?と問う牧、倒れたことを教えてくれない、でも狸穴と病院を出てきた(いや、普通に考えりゃプロジェクトメンバーの事だし、大事な部下だしおかしくはないんだけど)、帰国してからいろいろ積み重なり続けてきたすれ違いが春田さんの中でほんと大きな嫉妬に変わる。
・牧がスマホのメッセージを見て慌てるのは観ている観客からしたら当然の反応。G7できっと何かあったのだろう。だからと言って、まだプロジェクトメンバー以外知らないことを春田さんに言う訳にはいかない。そこは恋人と言えど、仕事上の守秘義務もある。それと、まさか春田さんがそんなにも牧と狸穴さんについて疑念を抱いているとは牧は知らないよね。サウナでは確かに狸穴に嫉妬しているようには見えたけど、そもそもそんなに深く嫉妬してくれほど、愛されてるという自信は牧はまだないのではないかと思う。好きな人の為に自己の想いを殺してでも身を引くことをしてしまう牧は、愛され慣れてないと思うし。だから、仕事に行かねばならないと説明しようとした牧の、若干慌ててるようでもあり、不安げでもあり、少し震えてるような声で話す理由をちゃんと最後まで聞いて欲しかったよ、春田さん。
・まあ、でもわかるんだよ、疑念に襲われているし、そこにコミュ二ケーション不足が重なっている状態の春田さんにそんな余裕がないことは。でもさ、「俺より仕事が大事なんだろ」はちょっと…。いや、普通に考えたら同じ仕事してる人間としてそれは甘えだよ、とも思うし。でも一方で牧が好きで好きでたまらない春田さんの独占欲の現れた言葉でもあるな、と思う。むしろ、ドラマ版ではそういう独占欲的な感情が薄いように見えてた春田さんが、実はものすごく独占欲の強い男でもあったんだなあとしみじみしちゃったよ。
・「仕事仕事仕事、夢夢……狸穴」このね、夢と狸穴の間の「…」、この間、空気感に春田さんの中で吹き荒れてる嵐のような様々な嫉妬と愛しい人への狂おしい気持ちが溢れてて、胸がギュっとなる。
・でも、きっと牧にしたら、なぜそこで狸穴さんの名前が出てくるんだよ!って感じではなかろうか。狸穴のスキンシップからして確かに牧も少なからず(もしかして狸穴さん、俺に気があるの?)的に思った事もあるし、実際ラストの方のシーンからして、たぶん思ってた。が、しかし、牧の春田さんが好きという想いに変わりは無いんだよね。だからこそ関係が壊れるのが怖くて距離を置いたんだから。だからこその声を震わせながらの牧の「はぁ?」という反応なんだよ。いつもだったらその後に「なんで狸穴さんの名前が出てくるんだよ!関係がないだろ!俺は仕事も春田さんも大事なんだよ!でも、今は、あの…G7のことで…ちょっといろいろあって…。訳は…たぶんもう少ししたらわかる…」みたいなセリフになるのはテンプレ。だが、おラブはそこを語らない。牧の目、口、表情、声全てから読み取れとか言うんだぜ。そりゃあんた一見さんにはちょいと厳しい。スパルタ教育か!
・「春田さんみたいにギャーギャー言いたくないんですよ」確かに、劇場版の春田さんはギャーギャーしとる。「なんだよギャーギャーって」いや、だから「それですよ」。俺にはなんにも相談できないのかよ。俺はそんなに頼りないのかよ。俺はお前の支えにはならないのかよ!「だったら一生一人で抱えてろよ!」あーあーあー春田さん…気持ちは、わかるわかるけどーー。「お前ほんと変わったよな」「そっちが成長してないだけでしょ」「本社行ったら急に上から目線?マジで引くわ…」。春田さんよ、やはり恋の嫉妬と仕事をする人間としての嫉妬が入り混じっているね…。そう、牧は変わっていないよ。ただ、仕事の楽しさを見つけただけ。そして牧よ、春田さんは確かに成長していない部分もあるが、むしろ牧に関しては恋心を自覚して、好きがいっぱいになって、牧と一緒にいたい思いが強いからこそ、その点においてはすごく成長したし、成長したから悩んで苦しんでるんだよ…。でも「本社行ったら~」は余計な一言だよ春田さん…。決して上から目線じゃないし、むしろそれは春田さん、自分自身の劣等感から出てきた言葉。それは逆に牧を悲しませちゃうよ…。
・「お前といるとイライラするばっかりなんだけど」そうだね、それはそうだ。牧が何も言ってくれないからこその苛立ちだよね。「ジャスティスといる方が何倍も楽しいわ」おいっ!!!!それは言っちゃだめだろ!ジャスは恋愛とか関係ない、後輩出男友達でみたい関係だから楽しいに決まってるだろ!それと恋人の牧を同列で比べちゃうのかよ!それ言っちゃ駄目なやつーーーー!「狸穴さん、そんなガキみたいなこと言わないですよ」あぁぁぁぁぁぁ…売り言葉に買い言葉。ジャスといる方が楽しいなんて言われたら、そりゃ牧の隠してる嫉妬心が表に出ちゃうよね。対抗しちゃうよね。でも言っちゃいかんやつ…。言ったあとの牧の表情、瞳の動き、勢い任せで思わず言ってしまった自分の言葉に一瞬ですごい後悔してる。辛い…。
・「もういいよ。別れようぜ」予告で見た時からこのセリフが辛くて辛くてしかたなかった。映画通して見たら予告以上に辛かった。でもこれは、ドラマ版は春田さんのことを思って、牧は春田さんと春田さんの母のことを思って別れを切り出した。劇場版は追いかけても追いかけても牧の心を掴みきれてない春田さんが別れを切り出した。お互いがお互いを大事に思うあまり切り出す別れほど辛いものはない。そして、このシーンだけでは、牧の足手まといになるならという春田さんの気持ちは伝わりづらい。ここに至るまで、牧の気持ちがわからないまま、もうどうしていいか分からず、辛い事から逃げだしたようにも思えちゃうよ。そう、まるで牧が別れを切り出した理由が春田さんにはその時わからなかったことの逆のようにも思えるが、違うことと言えば、きっと牧はこうなることも予想していただろうという点。結局の所、正反対のような2人の性格だけど、相手を大事に思う時に起こす行動は似ている。根っこはすごく似てるんだろうな。
・別れを切り出された牧、何かを言いたそうだけど、それをも飲み込み「そうですね…。今までありがとうございました。」こんな時でも素直になれない牧が私は不憫だよ。そこまで自己犠牲にならなくていいのに。こんな時くらい素直に泣いていいし、かっこ悪くても別れたくないって言っていいのに。物分りの良い振りして、素直に受け入れる振りして、自分を傷つけないで欲しい。私の大好きな牧を傷つけるやつは、例え牧自身であっても許さないよ。でもきっと牧はいつか、こういう日が来ると思っていたし、覚悟もしていたのよね。自分のことを「欠陥だらけですよ」と言ってた牧のことを思うと、ほんと胸が締め付けられるほど辛い。そして、きっと泣きたいのを我慢してるせいもあるのだろう。割と早足で去る牧…。ここで、もし春田さんが追いかけてまた抱きしめたら何かが、変わったのだろうか…。

 

■ジャス ちゃんと話さないとダメ
・で、片や春田さんは春田さんで後悔しまくりよね。まさになにもかもうまく行かねー状態。
・ここで突然演歌歌手がこれから歌います!的な佇まいのジャス登場。いやマジ登場が突然過ぎるwえ?何?ジャスはいつからそこに居たの?っていうか、一人で祭りの来てるの?友達と?それとも同期とか?これほんっと急に出てくるから、せめて友達とかと祭り来たら、手を繋いで楽しそうに歩く春田さんと牧を見つけて挨拶しようと追いかけてきた、とか。川辺に春田さんが一人で座ってるの見かけて話しかけようとしたら牧が戻ってきたとか。トイレからもどる牧を見つけてあいさつもしようと追ってきたとか、1カット、ほんの数秒でいいからジャスがあの場にいた理由カット欲しかったわー。もうさ、演歌歌手に見えちゃって困る。でもその後の展開知ってるから笑うに笑えない。
・ジャスが側に現れて、なんとかいつもの春田さんの感じを取り戻そうとして、失敗してる春田さん。ジャ〜ス〜!って言うその声が辛そうだよ。
・そして、それがバレバレの春田さんが川に投げたのはForever Love。ジャスに「今何投げた!?」って聞かれたときの「ゆびわぁ〜」の言い方!もういいんだもーーん!牧に受け取ってもらえない指輪なんていらないもーーん!っていう拗ね拗ね感と投げやり感がありまくりで、あ、ここはドラマ版では35歳児、映画では37歳児みたいな、そういう拗ねた子供感があった。つか、川に物を投げるのはダメですよ!
・ジャスの「バッカ!!!!!」からの川に入っていっちゃうのほんと、ジャスがなぜそこまで?って一瞬思うさ。でもその回答はその後のジャスの家族の話で納得しまくるわけだが…。
・絶対ジャスは家族に関してなにかあると思ってたんだけど、まさか両親と兄を亡くしているとは。いわば天涯孤独ということなのだろうか。大きな悲しみを持っている人ほど、明るく振る舞う、そんな典型じゃないか。そう、ある意味ジャスはキャラ設定、バックグラウンドの設定含めテンプレなんだよね。特に漫画とかの世界ではあるあるの設定。だけど、それがこのシーンだからこそすごく活きてるし、ここで一気に私はジャスが好きになった。何よりも、春田さんと牧が今一番で来ていないこと本当の気持ちはちゃんと伝えなきゃいけないってことを言ってくれた。「大切な人に明日も会えるとは限りません。」ほんと、そうだよね。そうなんだよ、ジャス〜😭😭😭😭
・だって牧はつい2日前に過労で倒れたんだぞ。もし、倒れ方が悪かったら、もし、もっともっと身体が悲鳴をあげるのが遅かったらら、牧にもう会えなかったかもしれないんだぞ!春田さん!!!!っていうのは、春田さんもきっと身にしみて感じていてもおかしくないんだけどな…。そこの思いやりがあと少し欲しかったよ…。
・このシーン、今回の映画でのメッセージの一つでもあるよね。自分の気持ちはちゃんと伝えなきゃいけない。強がってちゃんと言わない、逃げて何も言わないじゃなく、言葉にしないと伝わらないんだよと。
・まあ、ここで投げ捨てたはずの指輪が戻ってくるのはお約束ですなw

 

■全然キレイじゃねーよ
・キレイな花火は、心がウキウキと楽しい気持ちだからこそキレイに見える。こんな悲しく辛い中で花火はキレイじゃないよね…春田さん。1年前に予想してた花火とは全然違う形になってしまった…。
・花火のあがる空を見上げる牧をぐるっと映像が回るよね。あれは、牧にとったら今はもう周りの目とかそういうのが関係ない、ただただ悲しい、辛い渦にいるということを現しているのだろうか。いや、ただ単にキレイな牧を見せたいだけかもしれないがw
目に涙をいっぱい浮かべて夜空を見上げる牧、綺麗だよ。綺麗だけど、切なくて儚くて、どうしてそんな牧を抱きしめてあげられるはずの春田さんがいないんだ!!!と思わずにはいられない。もう、マジで私がもらっちゃうよ牧を(笑)