omoukototoka

長文の感想などのメモ用

劇場版おっさんずラブみたお。(5)

(注)これは考察などどいうものではありません。 
個人的な場面ごとのメモ(ただしむやみやたらと長い)、時系列整理、ポイント感想、ツッコミ。
映画本編、シナリオ本、オフィ本のネタバレあり。
あくまでも自分の中で春田さんと牧の気持ちを理解するべく、書きなぐったものですので、誤字脱字および話のまとまりの無さを許せる方のみ、暇つぶしのネタにでもどうぞ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■2度目のプロポーズ(だと私は思っているが、炎の中の結婚式という人もいる)
・「嘘でしょ…」という牧の言葉からぐるっと映る現場の様子。炎が四方を囲み、進む先が見えない二人。っていうか、この時の二人の姿が可愛くて。なんだろな、あの少年二人が冒険してる的ピュア感。
・ここで牧は春田さんの背中から降り、そして二人座り込む。春田さんが座り、その横にゆっくりと牧が。この時、牧は足を痛めてるからそれを庇うような座り方をしていることもあるし、不安もあるからだろう、春田さんにくっつくように座るのが可愛いし愛しいね。あと、土とか煤とかでちょっと汚れちゃった顔。特に鼻の上がちょっと汚れちゃってるんだけど、なんだろな、めっちゃ可愛いの。ここの牧すっごくかわいいの。しかもここ春田さんと二人きりなわけで、やっぱり春田さんと二人きりの時の牧は可愛い。
・隣に座った牧の左手を取って、自分の方に寄せる感じで手をつなぐ春田さん。牧を安心させるように、そして牧の存在を確認するように。
・「から揚げってこんな気持ちなのかな」「から揚げっていうより焼き鳥じゃないですか」「牧ってすげー細かいよな」「春田さんが雑なだけですよ」しゃべってる声のトーンは、もちろん危機に陥ってる辛さがあるけど、この掛け合いは春田さんと牧なんだよね。ボケとツッコミ的な。
・「…ダメ?」「ダメじゃないです」。ね、やっぱり牧は春田さんを許すでしょ。ダメなところも含めて、それが春田さんを形成するものだから牧は春田さんの全てを最初から許してるの。そういえば連ドラ版で、春田さんにひどいこと言われて離れようとしたのに、春田さんが追いかけてきたあの公園。春田さんにした牧のデコチューは「牧の許し」、春田さんを許したことの牧の行動だと監督が言ってたと記憶している。そう、あのころから牧は春田さんのダメなところもずるいところも良いところも全部許してるの。
・そしてしばし沈黙が流れ、春田さんの独白「俺さ、牧とほんとの家族になりたかったんだよね」この言葉を言われた時の牧の表情。泣きそうなのを必死で我慢している顔。そのうえでなんとか気持ちを保って出てきた言葉が「なんですか…それ」。声がね、震えそうなのを必死に耐えてる。だからちょっと声も掠れてる。ほんとの家族になりたかったという春田さんの気持ちが嬉しいに決まってるもの。
・「でもさ、俺なーんにもわかってなかった。男同士ってさ、そもそも結婚できないじゃん。法律的に?」ここ、法律的に?っていう疑問形なのところに、春田さんはそれっておかしくない?納得できけど?なんで?って思ってるんだろうなというのを感じた。それとは別に連ドラ版では、未遂で終わったけど結婚式をあげようとしてたわけで、その時なんも考えてなかったんだなーほんとお前…と思わずにはいられないwまあ、あれは部長が春田さんの気持ちを置いてどんどん進めて行ってしまってたし、春田さんも気持ちが追い付いていないのを言えぬままどんどん流されちゃってたわけだけど。なんだったら、それこを連ドラはファンタジーだったのよね。だから、普通にサクサクと結婚式場の予約も披露宴の準備もしちゃってたわけで。まあ、部長がその辺の知識がないわけじゃないと思うから、全て調べて受け入れてくれるところを選びまくって決めたんだろうという設定でもあるだろうけど、でもやっぱりあれはファンタジーの世界だった。そういう意味では、法律的にはこの国は同性の結婚を認めてくれないという部分にまで踏み込んだ劇場版はリアルな世界の春田さんと牧なんだよね。
・「それに俺、子供とかすげーー好きだし、なんつーかそういうのとかいろいろ…?」この言葉を聞いた時の牧の気持ち…。一度上を見上げるかのように頭を上げ、そしてまた頭を下げる。わかってます、春田さんが子供が好きなの。でも俺と一緒にいると春田さんの子供を育てることはできないんです。俺は子供が産めないんです。そのことに春田さんが気づいてしまうのも怖かったんです…。そう言っている牧の言葉が聞こえてきそうで、辛い…。そして春田さんの言う「いろいろ?」は同性カップルが直面するであろう様々な問題・偏見等々全てを差してるんだろう。そうなんだよ、春田さん。好き、だけじゃダメなんだよ。牧はそれらの問題とずっと向き合ってきたんだよ。だからこそ、きっとお互いの仕事を認めあう、応援しあう、支え合うというのがとても大切でもあるんだと思うよ。
・「俺も、忙しいのを言い訳にして春田さんとちゃんと向き合わなかったです。お互い嫌なところとかも見えてきて、関係が深くなればなるほど、今の関係が壊れるのが怖くて…」って、他人同士が一緒にいるんだし、長く付き合えば嫌なところとか見えてくるのは普通のことだよ牧。でも、それでも好きで好きで、大好きで、関係がどんどん深くなって愛が強くなってきたからこそ、関係を壊したくなかったんだよね。だから、距離を置いてみたりしたんだよね。。一度はあきらめた恋、そしてやっと実った恋、結婚してくださいとまで言ってくれた大好きな人。嫌われたくないし、嫌いになりたくない、誰よりも好きだから、だからどうにか関係性を保とうとした。言葉にせずに行動ばかり先走ってしまったのは反省すべき点だけどね、「春田さんの事なんか好きじゃない」と心臓がギュっと掴まれるような苦しい思いをしてまで別れを切り出した牧を知っているからその気持ちは痛いほどわかる。でもほんと自己犠牲もほどほどにして…。こちらの身が持ちません…wそれはそうと、シナ本には「関係が深くなればなるほど」というセリフはないんだよね。ここ、現場で増えたセリフなのか、アドリブなのか。中の人二人は、結婚してくださいからこの劇場版になるまでの1年間の二人のことをすごく考えてくれて、どんな風に愛をはぐくんだのか考えて撮影に臨んでくれた。だからこそ、この「関係が深くなればなるほど」というのはもちろん、身も心も深い関係だったのだとわかります。それだけ愛し合っていたのだと。そしてこの言葉があるからこそ、牧がどれだけ関係が壊れるのを恐れていたかもわかります。
・このシーン、春田さんが話す時は牧が春田さんをしっかり見て、牧が話す時は春田さんがしっかり見ている。そして大切なところでちゃんと目を合わてお互いを確かめている。言葉と表情でお互いの気持ち全てを受け止めようとしている。
・「言っていい?」「…はい」このやり取りもシナ本にはない。春田さんはさっきの話の続きを「言っていい?」、牧は「(もうどんなことを言われても大丈夫ですから。言いたいこと言ってください)はい」と私は受け止めました。
・「この先、ケンカばっかりして、牧が料理作ってくれなくなって、パンツも一緒に洗ってくれなくなって、メールの返信も遅くて、デブになっちゃって、ハゲになっちゃって、オナラもすげー臭くなって、歯も抜けて…、ボケちゃって、出会ったころのこと忘れても…、俺の事誰だかわかんなくなっても…それでも、俺は牧じゃなきゃ嫌だ」なんて愛の深いプロポーズなの春田さん。だって、これってさ、今の綺麗で可愛くてかっこよくてエリートな牧が、どんなに自分に冷たくなってもどんなに見た目が変わっても、それこそ自分のこと忘れちゃってもそれでも好きだよと。将来の牧の悪いとこ10個を予想して言ってるんだよ。今じゃない、未来の牧の悪いところ10個。それぐらい愛してるっていう告白。
そしてこの春田さんの言葉を聞いてる時の牧の表情も、春田さんさん、もう、何言ってるの…と、嬉しい気持ちが本当に微かな笑みを見せているんだけど、でも泣かないように必死なの。泣いてしまわないように。ズボンの裾をぎゅっと握ってる右手。その手にすら今にも泣き崩れそうな気持を我慢してる姿が見えました。
・そして「牧じゃなきゃ嫌だ」と言われたときの牧、春田さんが握ってくれていた左手、その上に重なった春田さんの手の上に、自分の右手を乗せて、今度は牧がギュっと握ってあげるの。そして、握られていた左手は、今度は春田さんを抱きしめる手になるの。この一連の流れ、ほんの一瞬でも春田さんと離れていたくない、春田さんを不安にさせたくないという牧の想いが溢れて…本当に本当に牧にとって春田さんは大事なんだな~とわかります。
・そしてぎゅっと牧が抱き寄せれば、それに春田さんもぎゅっと抱き着く。抱き着いた春田さんの「死んでも一緒にいたい」と泣きながらの告白は普通に考えたらすごい重いし深いよ。死ぬまで一緒にいたいんじゃないんだ、死んでも一緒にいたいのだ。結婚式の誓いの言葉だって、そこまで言ってないよ。確か、死が二人を分かつまでの愛を誓うだけだ。でも春田さんはその先を望んでいる、死んでも一緒にいたいんだという。こんなにも深く深く愛されてるんだって、愛してたんだって、こちらとしても予想外だぜ春田さん!!泣いちゃうじゃん!!こっちも泣いちゃうじゃん!
・「俺も、春田さんじゃなきゃ嫌だ」やっと言えたね、牧。どんなことを理由にしても、春田さんのためには自分と一緒に居ない方が…と思うことがあっても、やっぱりそれでも春田さんじゃなきゃ嫌だったんだよね。やっと言葉にして伝えられたね、良かったね牧。
・そしてこの牧の言葉のあと、泣きながら春田さんは「ごめん」って言ってるよね。これはもちろんシナ本には無くて、きっと春田さんの気持ちから出てきた言葉なのだろう。それは、別れるなんて言ってごめん、疑ってごめん、悲しい思いをさせてごめん、男同士が結婚するってことちゃんとわかってなくてごめん、そしてこんな状況に巻き込んでごめん、もしかしたらここで一緒に死ぬことになるかもしれない、ごめん、いろんな想いが溢れての「ごめん」なんだね、春田さん。私のはそう思えたよ。


■再度爆発
・で、外で待っているとまた爆破が!!監督が好きらしい、声は聞こえないけど。スローでなにかやってる映像wここ、明らかに武川さんは「まきーーーー!!」って言ってるのがいいんだよね。そこは、なんというか、後輩で同じ営業所の春田さんじゃなくて牧の名を呼ぶところに、ああ、そうだった、武川さんと牧の恋愛も、大恋愛だったんだもの。思わずまきーーーー!ってなるよね、政宗~~~!ってなる。
・ちなみに、マロは「はるたさーーーーん」って言ってるように思うが…はっきりと確認できないんだよな~。いつも武川さんチェックしてるからここのシーンw
・その爆発が壁をとっぱらってくれたのだろう、春田さんと牧が帰還!ここ、牧の肩を支えながら歩いてくる二人なわけだけど、あれ?これヒーロー物?あれ?刑事ドラマのクライマックスシーン?アクション映画?みたいな感じでカッコイイ二人の映像なの、感動とともになぜかニヤついてしまう、面白くて。でもカッコイイ。
・そんなカッコイイ二人から、営業所メンバーを見て一気にニコニコ嬉しそうな笑顔になる二人の後ろで再爆発!!いや、マジ爆発でけーーー!(笑)
あまりの衝撃に、春田さんも牧も足痛めてるのに普通に驚いてうおーーっと!!って感じでよろけてるじゃんww
・出てくる春田さんと牧、みんなそりゃ春田さんに行くよね~て感じだけど、武川さんは牧の方に行くんだよね。あああ好き!政宗のそういうとこ!!さすが元カレ!で、ここでマロがさ、最初春田さんに飛びついて喜んで、すぐさま牧の方にもぴょんってきて喜ぶんだよね。いい後輩だよ~マロ~。二人とも大好きだから嬉しいっす!俺嬉しいっす!ってな感じが出ていて可愛いし、後輩感ある!
・そして記憶が戻った部長が「はる…たん、はる…たん。はるたん」ってなるのいいよね。部長の記憶が戻って嬉しそうな春田さんも、不安材料かつ春田さんの寂しさの一つでの原因でもあったのが1個消えたね。
・で、武川さんが「部長の記憶が戻ったーー!」って言ってたけど、それを聞いた時の牧の顔!え?記憶喪失ってマジだったの?みたいな顔wそのあと、喜びあう春田さんと部長をまたみんなでぎゅっと取り囲んで抱きしめるけど、この時、牧の頭を抱える感じで武川さんがギュっとしてるじゃん。この時の牧もかわいい。笑顔ももちろん可愛いけど、死ぬかもしれない恐怖から解放されてちょっと気が抜けてる感もありな感じと、頼れる元カレ政宗が近くにいるのも安心感かなw
・そして、みんなから離れた所で見ている狸穴さんは何を思う。ちょっと羨ましそうな表情にも見えます。

 

(追記)というか、「10の誓い💍」って言ってるからやっぱり結婚式だったの?どっちでもいいけど、幸せなら!!そんでもって牧のスーツのパンツの左ポケットの四角い膨らみ!!!ここで渡されてるじゃない!Foever Loveしてるじゃない!というか、春田さん常に持ち歩いてたのかよ!!!!!!でかした!

f:id:miu_mm:20190915172835j:plain

10の誓い