omoukototoka

長文の感想などのメモ用

劇場版おっさんずラブみたお。(1)

注)これは考察などどいうものではありません。 
個人的な場面ごとのメモ(ただしむやみやたらと長い)、時系列整理、ポイント感想、ツッコミ。
映画本編、シナリオ本、オフィ本のネタバレあり。
あくまでも自分の中で春田さんと牧の気持ちを理解するべく、書きなぐったものですので、誤字脱字および話のまとまりの無さを許せる方のみ、暇つぶしのネタにでもどうぞ。


自己紹介:私の属性は、牧強火担。春田さんと牧が幸せになること、何よりも牧が幸せになることを願ってやまない奴です。なぜなら、私が連ドラにハマったのは牧凌太というキャラクターに心が揺さぶられたから。林遣都演じる牧が、あの牧がいなかったらこんなに映画を何度も見るほどハマってはないないと思う。なのでちょいちょい部長にはイラっとしてます(笑)ちなみに単発版は見れていません。たぶんずっと見れない気がする…。あと政宗大好き。政宗の幸せも願ってやまない。

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■前日譚(シナ本)
・これ映像化して欲しかったーーーーーー!いや、宣伝としてはキャラクター紹介のある映像化された方がたぶん正しい選択だったと思うけど。でも映像化して欲しかったーーー!せめて、宣伝用特番の中でも良いので入れて欲しかった。この前日譚の話を知っているか知らないかで、牧の浴衣姿への感想、そして別れようぜの辛さ、切なさが10倍増し増しになる。
・だって、あのクソだせぇ~センスの春田さんが牧が着ることを想像して買った浴衣。プレゼントと一緒に来年の夏祭りを一緒に過ごす約束をするキーとなるお話。いや、マジ、これ撮影しといて円盤特典でもいいから入れて欲しかった…!!
・「激おこチワワ」とか「ごめんなさいは?」とは聞きたかったーー見たかったーー!

■香港(映画本編開始)
・冒頭、龍の映像から始まるのめっちゃアクション映画風。
・あの流され大王の春田さん、あのポンコツ春田さんが指輪買うとか、絶対流されてると思ってたら、ほんとに流されてたwでも、その流されたポイントが、ダイヤの綺麗な指輪で、「 Forever Love」という名前(でいいのかな?)だったから。そう牧に誓う春田さんからの「永遠の愛」だから。いやでも普通に考えて春田さんよ、それどう見ても女性モノじゃない?デザイン的に、どう?まあ、そこまで考えてなさそうなところが春田さんの春田さんたる所以。そして、春田さんから牧へ買ったのだ、婚約指輪なのだ、問題ない。
・大事だからリュックに仕舞おう♪って、そこら辺に置くなーーー!バカ春田さんーーーー!!手に持ったままリュック開けなさい!!!
・ここからは春田さんの身体的ポテンシャルの高さを見せつけるシーン。ここで謎のイイ体の春田さんの身体的ポテンシャルを見せることが、後々のシーンで生きてくる。

 

■春田さん香港マンション
・香港でも相変わらず愛され春田さんは健在、みんなと仲良しで楽しそうな送別会である。そして相変わらず飲みすぎる。
・起きたら隣に見知らぬ男…!!何しとんねん春田さん…。っていうか、全裸で寝てるとか…風邪ひくぞ。
・牧の横顔ーーーー、鼻から上は見せませんよとか、もったいぶりやがる制作陣!!!くぅーーーー!
・春田さんの部屋に向かう牧の後ろ姿…。やばい、春田さんヤバイぞ!!早く起きてその隣の謎の男を追い出せーーー!!
・ピンポーン(あ、来ちゃった…)ガチャガチャ(あれ?合鍵持ってるんですね、牧さん)、ニーハオな可愛い笑顔!牧かわいいいいい!!ニーハオって言いそうにない牧なのに、ニーハオ!春田さんさんに会える嬉しさでちょっとテンション上がってる牧可愛い!中の人が牧のことを「可愛げがある」って言ってたけど、まさにここ、その「可愛げ」出てた!
・そしてすぐベッドの上の男に気づく牧。そんな男がいたことも忘れて、牧が来た嬉しさでご主人様が帰ってきた時みたいな喜びような春田さん。飛びつく、抱き着く、顔めっちゃ近い!はがされても抱き着く、必死で抱き着く「あいつ違うからね!!」抱き着く、ソファに投げ離されるw
・「もういいや」でプンプンチワワはさっさと帰る。相変わらず怒りの沸点低い牧w
・人が好過ぎるのが良いところでも春田さんが、「GO HOME!!!」と男に叫ぶ。お、何よりも牧優先な男になってる!!っていうか、それよりもまずは追いかけろ、春田さんよ…。
・というか、「結婚してください。」「ただいま」「おかえり」のあとの1年、春田さんと牧はどんな風に愛を育んだのだろう、どれだけ愛が深まったのだろう、と思ってたけど、めっちゃ深まってる!!このシーンだけで、二人がしっかりと恋人として過ごしてきた日々を伝えてくれる。あの春田さんのくっつき虫っぷりを見たら一目瞭然である。でもって、春田さんがめっちゃ牧の事好きになってる。ドラマ版ラストはやっと、やっと失いたくない!結婚したい!と思う相手は牧だと気付いた、という段階だったのに。あのドラマのラストよりもさらにさらにさらに牧のことが好きだと全身で表している!!!牧のことがいっぱい好き!を自覚した春田さん…すごいなお前…いろいろw

 

■第二営業所

・第二に帰ってきた春田さん。家に帰らず会社に直行ね。ここの歓迎っぷりで、みんなに喜びっぷりで第二営業所での春田さんの存在と関係性がわかる。マロなんて、「仕事して~」って春田さんに言ってる声だけで、生意気な後輩だけど、春田さんのこと大好きなの伝わってくる。
・部長との再会、感慨深いね。一年、上司として部下の海外での活躍を応援していた部長と、期待に応えるべく頑張っていた春田さんの関係性がすごく伝わってくるシーン。
・ジャスの人懐っこさはここでもはっきりわかる。
・牧が居ないことに気づく春田さん。もし居たとしてもきっとみんなのように、それこそマロのように抱き着いて喜ぶみたいな反応はしないのは想像できるし、みんなとの再会を見守っていると思うんだけど、その牧が営業所内に見つからないだものね…。
・突然入ってくる本社の人、亜紀さんの「そうみたいですねぇ~」の言い方が好き
・狸穴登場!さすがカッコイイ、ダンディ、そして本社開発部のエリート。言い方が鼻につくw
・「お待たせしました」牧登場。黒系スーツでスッキリイケメン&可愛い。今日も丸いふわふわの頭と大きな瞳で可愛い。ほんと映画の牧は作画が素晴らしい。というか、ドラマの時って1話とラストってほんと牧のビジュアル違うからね。イケメンから、イケメン+綺麗+可愛い+儚いって感じに変化してたんだけど、そのラストからのビジュアルがキープされているし、むしろ可愛さと綺麗さはアップしている。中の人すごい…。あと、メイクさんとかカメラマンさんたちの牧の映し方のこだわりすごい。すんごい愛されてる牧。
まあ、ドラマでは確かに武蔵がヒロインでってことで進んでいる話だったけど、実際のヒロインは牧だしね。ありがとう制作陣、私の大好きな牧ビジュアルがそこかしこにありました。幸せ。
・牧が1週間前に本社に戻ったことを春田さんに伝える武川さん、「知らなかったの?お付き合いしてるのに」相変わらず、ポロっと情報漏洩しちゃうマイマイ
・資料を持って行こうとする本社の人間に「必要なものだけで」と声を掛ける牧。つい、1週間前まで居た場所、荒らされたくない気持ちは一緒。
・春「説明しろよ牧!」狸「離してもらおうか。」春「はぁ~~~!!!!!」。「はぁ~~!」の表情に嫉妬が見えます、ええ、完全に。どういうことだよ牧!!!!この狸穴ってやつはなんだよ!っていうね。
・あの春田さんが、流され大魔王な春田さんが、こんなにも怒りの感情を露わに!っていうか等身大の仕事と恋愛をしている春田創一35才というキャラクターだ。
・ドラマの時はなんだかんだでやっぱりフィクション感のある春田さんだったけど、映画の春田さんはほんとにそこに生きている等身大の35才なんだなー。そう、劇場版では特に春田さんと牧に関してはドラマより今そこに実際に生きているリアリティ感が増している。

・ちなみにこのシーンの時系列:オフィスのホワイトボード6月。春田登場時間9:20?25分ごろ。というか、月の途中で帰ってくるとかないだろうし、ホワイトボードは6月だけど実は7月なのか?時間的に先週のままというのもあり得る。

 

■わんだほう
・新装開店しているわんだほう。話すのは牧のことばかりな春田さん。まあ、春田さんと牧の紆余曲折全部知ってる幼馴染たちには愚痴も言えるしね。
・ちずは牧が本社に戻ったの知ってる。春田さんが香港で牧を怒らせたことも知っている。1年の間に牧とちず仲良しになってるー嬉しい。春田さんのこといろいろ相談できるとしたらちずが1番良い相手だもんね、牧。かつては短い時間ではあったけど、恋敵。しかも、幼馴染で女性で春田さん母にもくっつけばいいのに、と思われてた相手であり、叶わないと思った相手。牧が辛く悲しい思いをしてまで、別れを決意するきっかけの一つでもあった相手。そして、本当の気持ちを言えと応援してくれた相手は。だからこそ牧はちずにはいろいろ相談できるのだ。
・ちず、イケメン執事と別れてた~~!「育ってきた環境も違えば好き嫌いも違う、価値観も違うでしょ、お互いの人生を前向きに考えてお別れすることにしたの」。このセリフ、とても重要。まさに、今、春田さんと牧がぶつかり始めている問題を示唆しているではないか。

 

■飲んだくれて春田さん帰宅
・酔っぱらって帰ってきて、牧に抱き着く春田さん。チューする勢いで抱き着くね、ほんと、どんだけ牧が好きなんだ!!いや、っていうかマジで牧のアゴ?ら辺にチュってしたように見えるんだけど。これは円盤になってからの確認案件かもしれん。
・「本社に行くって聞いてねーぞ」「その話をするために香港まで行ったんですよ。まあ、それどころじゃなくなったけど。」って、そのあとの少しの会話からしても、牧も本気で浮気を疑ってたわけでもない、というか、まあ、そもそもロリ巨乳好きだった春田さんが牧以外の同性に興味を持つとは思えないしね。「牧」だから春田さんは好きになったんだから。
・だが、春田さんよ、昼のこともあるし、ちゃんと牧は話そうと思って待ってたと思うよ。ラタトゥイユ、結構作るの手間かかるよ?ちゃんと夕飯作って待ってるのに帰ってこないし、酔っぱらって帰ってきちゃうし、普通に不機嫌になっちゃう案件だぞ!そういうところ察して欲しいと思っちゃうわけじゃん。でも春田さんは牧に関してはそういうところ若干鈍感よね。で、牧は牧で、そういうことちゃんと言葉で伝えればいいのに、ご飯作って待ってたのにって言えればいいのに、性格的にも言えないし…。すれ違いってほんの些細なところからよね。
牧が「これ食べないですよね」ってごはん片づけようとした、その時の気持ちを思うとさ~。でも、わんだほうで食べてきたのに、牧のごはんは死守する春田さんさんの気持ちも考えるとさー、いろいろ辛い。
・っていうか!映画本編で牧ご飯が出てくるのがここだけ!!辛い!!!!!!!!悲しい!せめて1回でいいから、楽しく牧ご飯食べてる食卓の二人のシーンが欲しかった!!!!!!!!そこはめっちゃ不満です!!公式さん!!

・ちなみにこのシーン、春田家のカレンダーは7月。春田帰宅時間は21時すぎ。ということは牧は早めに帰ってきてその時間まで春田を待っていたのか、仕事で忙しくて帰ってきて夕飯作ったらそのぐらいの時間になってしまったのか?いずれにしても夕飯遅め。その前に、営業所のホワイトボードを基準にするとこの日はまだ6月のはずだが、カレンダーは7月。やはり営業所のホワイトボードが先週、もしくは前日の6月表記のまま?

 

■Genius7スタートミーティング
・冒頭、第二営業所で狸穴は、来週には発表になる、と言っていた。ということは、この前のラタトゥイユから何日経ってるの?まさか次の日?と、ここだけ時系列がいまいち曖昧。数日あったとすれば、春田さんと牧の生活シーンが1カットくらいあっても良かったじゃーんって思うし、もし、次の日だったとしたら来週じゃないじゃーんってなる。
・ヘッドセットマイクって、アイドルのステージじゃん!歌って踊るの?って思っちゃうじゃん。さすが絶対的アイドル牧凌太!!(クランクインさん、間違いない:https://www.crank-in.net/news/67660/1
・いや、マジで、すんごいアイドルビジュアルだったよ。ま~るいふわふわの頭に綺麗なお顔、狸穴とすれ違う時のスロー映像、客席に頭を下げる時、後ろから映す映像、狸穴と握手を交わすキラキラした瞳。エキレポによると、メイクさんがすんごい牧の前髪を頻繁に直してたっていうし、オフィ本でも透け感のある前髪にこだわってたって言うんで、牧を綺麗に可愛く映すことにすごい力入れてるのがわかる。というか、中の人の素材を最大限に有効活用しまくりの映像だった。いやもう、二次元キャラ並みのビジュアルでした、ありがとう公式さま!!
・って、そんな夢を語る牧、キラキラしてる牧、狸穴と握手する牧を見つめる春田さんの視線。その視線は嫉妬でもあり、牧が遠いところに行ってしまったように感じているようでもある。
・そんな春田さんの表情を見てる部長、そしてジャス。シナ本ではジャスだけが見てることになってるけど、ここ部長も見てるんだよね。それは、ステージ上の牧を見て、春田さんが思うであろう気持ちを察しているような。ここのジャスの視線はきっと、ジャスが春田さんを好きだから見てるんじゃないかって、制作側はミスリードを狙っているのかなとも思ったけど、それはきっと初見の人とかに向けてなのかな。ドラマを見てる側の私からしたら、思うに第二営業所に居て春田さんさんと牧が付き合ってることを知らない人は居ないような気がするんですよね。だって、春田さんが帰る1週間前まで牧は営業所にいたわけで、あそこは2人の関係はオープンだし。牧が多くを語らなくてもマイマイとか「春田さん君元気にしてる?」とか「牧君が本社に帰ること、春田君には言ったの?」とか普通に会話してそうじゃーん。だからジャスも部長と同じく、春田さんが感じているだろう不安とか嫉妬とか、そういうのを感じ取っていたんだじゃないかなと思うの。実際、そういう視線だった、と私は感じた。あ、でもここら辺はカレンダーで詳しく調べなきゃ。牧とジャスは入れ違いの場合も無きにしもあらず。

・ところで牧の夢、武川さんも知らなかったって言ってたけど、それは牧がそういう事を言葉にするタイプではないからでは?というのと、もう一個は、天空不動産に入ったのって明らかに武川さんの影響なわけだけど、それでもあの牧家のような家族の中で育ったのなら笑顔の溢れる街作りというのは確かに夢として持っていても不思議ではない。ただ、それはもしかしたら輪郭的なものがあるだけで具体的なイメージはしてなかったのかもしれない。でも第二営業所に来て、そして春田さんと仕事して、より具体的にイメージできたんじゃないかな?と私は思っている。


■うどんや
ジャスが転びそうになった時に、春田さんが支えるじゃないですか。いかにも、そこで恋が芽生えます的なBGM入るじゃないですかーー。少女漫画か!!っていうw
いや、もともとドラマ版も大いに少女漫画だった。

 

■本社牧、LINE、炭から揚げ、母ちゃん
・本社で残業する牧。ほんと大変そうだな。でも春田さんのLINEに返事してあげて~と思うけど、返信はしたいけど、仕事でいっぱいいっぱいで傷つけるようなこと言いそうで返せないんじゃないかな。ここで牧が、忙しくてなかなかLINEを見る時間もないこと、体的にも疲れて大変だから春田さんにも少し自分のことは自分でして欲しいこと、ごはんが作れなくても、そういう時は外で食べてきて欲しいこととか言えれば違うんだろうけど。それができないのが牧だもんなあ。甘えるのが下手くそ、というか、甘えるのがきっと怖い人。好きになると割と猪突猛進な所はあるけど、自分の性施行ゆえにずっと自分を欠陥だらけだと思って生きてきた、そして何よりも好きな人が幸せになるためには、を考える自己犠牲の人。この自己犠牲がまたすれ違いを産んでしまうんだけど…。
・春田さんは春田さんなりに、牧が大変そうだから自分でなんとかしようとか、牧のためにご飯作ってあげようとがんばってるんだけど、作るだけ作って食べるだけ食べて、片づけまでは気がいかないのがね、もうね、春田さ~~~ん料理って片づけが一番大変なんだぞーーって言ってやりたくなる。
・牧の「ただいま~」の声の疲れ切ってることよ!ほんと疲れてんな…。その状態であのキッチン見たらさ、疲れ倍増だよ。料理を作って努力してくれてるのはわかっても、疲れの方が今は勝っちゃってるんだよね。
・そこに「大変なのはわかるけど返信くらいしろよ」って言われ、結婚したらもっと助け合ってって言われ、きっといろいろ考えちゃうよね。助け合う、今この状態なのに…?みたいに。で、やっぱりそのことをぶつけることはできない。それを言ったら、春田さんは牧のことめんどくさいと思うかもしれない、やっぱり自分と一緒にいるより、いわゆる牧が1番恐れているいわゆる一般的な「普通の結婚」を求めてしまうかもしれない…、マイナス思考バリバリの牧だもの、不安ばっかりで言えなくなる、言葉を飲み込んでしまうよね。
・「結婚て本気で言ってます?」は決して冗談だって思ってたってわけじゃなく、そういう不安も解消できないうちに結婚して大丈夫なのか?それに男同士が結婚することについて、本当に春田さんのさんわかってる?というのもあるし、今、大きなプロジェクトにも抜擢されて、忙しくなってる状態で進めていいのか?等々仕事に対してもいろんな不安があるし、話し合わなきゃいけないこといっぱいあるのに…っていう意味でもあるよね。これはもともと牧はずっとゲイとしての世間的な様々な問題を知ってるし、営業所のみんなは普通に認めてくれてるけど、世の中はそんな優しい世界じゃないこと。正直、春田さんはそこまで考えてると私には思えなかった。だって春田さんの思考と感情と行動はとても素直なのだ。「好き!一緒にいたい!結婚!」っていうのは素直だからこそなせる行動はだと思うから。
・それに牧の年齢だったら特に(劇場版だと27才かな。誕生日が来て27才か?)仕事し始めてから細書に思い悩む頃じゃないかな。春田さんは年齢的には中堅の部類でしょ。営業所ではあるけどキャリアも重ねてるし、仲間たちからの信頼も厚い。牧はやっと仕事のいろんなことのノウハウが蓄積されて、大きなプロジェクトにも抜擢されて、本社の開発チームに呼ばれ、ますます仕事が楽しく、やりがいを持って突き進める年代でも、チャンスでもあるわけで。8歳差って単純な年齢だけではなく、キャリアとか人間関係とか経験とかの差もいろいろあるからね~。って、この場面ってそう長くはないけど、そんないろんな部分が見えてくる場面でもある。だからこそ牧が何か言いたいことはあるけど、どう言えばいいのか逡巡してるその表情、見守るしかできかなかったよ。
・そんな雰囲気のところに、いや、もしかしたらここでやっとちゃんと話ができるだろうという雰囲気のところに、春田母登場!w
いきなり玄関からガチャガチャと音がしたからって、対抗するために二人が持ってるのがちっちゃいガラスの置物とかwで、ATARU君って誰よ!ほんと!
・ここで春田さんが成長したと思うのは、母ちゃんにちゃんと牧のこと話そうとしたこと。とは言えきっとそれは「俺今牧と付き合ってて、結婚もする予定」という事実と春田さんの中の決定事項だろうけど。でも、一緒に朝通勤する事すらビクビクしてた春田さんにしては成長したよ、ほんと。愛の力。
・が!しかしだ!おいおい、なぜそもそも春田母は牧と付き合ってることもプロポーズした事も知らないのだ?海外勤務の前に報告とかしなかったのか?だってさ、海外勤務の間1年あるんだよ。いくら母ちゃんから連絡してこないと会うこともしゃべることも無いとはいえだよ!(ドラマ版含め、春田さんから連絡してるの見たことない)。プロポーズしたのならせめて付き合ってることくらい言っとけよ…。今回セーフだったのは、春田母があんたもいい年なんだから早くちずちゃんと一緒になりなさいよ、みたいなシーンが無かったこと。ほんとホッとした。
・で、母ちゃんが来る前のやり取りからして、きっと春田さんのそばにいると伝えるべきこと、自分が不安に思ってること、仕事の事、ゆっくり考えて話す時間がないから、牧にとってはちょっと気持ちを、言葉をまとめるために距離を取りたいと思ってんだろう。ある意味母ちゃんの登場は牧に取っては都合が良かった。あと、きっとあのまま一緒にいるともっと些細な事で大きな喧嘩をしてしまうかもしれない。自分が不満に思ってることをぶつけてしまうかもしれない。そんなことしたら春田さんに嫌われてしまうかもしれない。牧は、春田さんのことが好きだから、嫌われたくないから、だからきっと一旦距離を置いてみるしかなかったんだと思う。
・こういう牧の思考とか性格とかは、ドラマを見た人は理解できるし想像できるだろうけど、ドラマ見てない初見の人とか、あまりキャラクターを理解しないまま劇場版見た人には伝わり辛いだろうなというのは、ちょっと不満でもあるけども、劇場版はひたすら春田さん目線で描かれているし、春田さんが仕事と恋&愛を手に入れるために成長する映画でもあるから、まあ、そこは受け入れよう。だからこそ、劇場版見て面白かったとか興味持ったという人には、ドラマを見て欲しいし、ドラマを全話見てからもう1回劇場版見て欲しいなと思った。あの、6話から7話の間の魔の一週間を過ごしてから劇場版を見た人とそうでない人ではきっと感想がすごい違ってくると思うから。
・そして、数日後、牧はほんとに出ていくわけだけども、さて疑問なのはこの数日間の二人はちゃんと話す時間は取れたのだろうか、ということ。出ていく牧を見送るあの「なんで出ていくんだよぉ~、俺納得してねぇぞ~まき~~」という顔からして、結局牧からちゃんとした理由(本心)は聞けなかったのだろう。そして牧もきっと逃げ続けてしまったのだろう。春田さんはきっといろいろ聞きだそうと努力したと思うけど、牧の仕事の時間・忙しさからすると朝も夜もゆっくり話す時間は取れなかっただろうし、あっという間に数日経ってしまったんだろうな。せめて、二人がゆっくりと牧ご飯食べながら話す時間さえあれば…と思わずにはいられない。っていうか、出ていく牧の荷物の少なさよ。もちろんあれが全てではないと思うけど…にしたって少ない。1年以上も暮らしていたのに、自分の荷物はあまり増やさないようにしていたのだろうか、と考えると切ない。

・ちなみに、残業牧へ春田さんからLINEが届いた日は7/4。んんんん?もはや時系列とセリフを正しくしようとすると前半はつじつまがいろいろと合わなくなりそうな気がしてきた。